蒼路の旅人 (軽装版偕成社ポッシュ)
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蒼路の旅人の感想・レビュー(201)
読んでて泣きそうになった。電車の中で読んでたのに(笑)チャグムが沢山考えて、苦悶して、悩んで、精一杯出した答えが正しかったと云えるように、この物語は進んでいくのだろうか…。渦巻くものが大き過ぎて不安になったけど、チャグムの成長に感動して涙が出てきた。続きが気になって気になって、早く読みたいけど、読み終わりたくないなぁとも思う。
帝にとってチャグムは精霊の卵を産み付けられた時に、もう穢れたる者として切るしか無い存在だったのだな、というのがミエミエの命令。後ろ盾も一緒に葬り去るとは念の入った事だなあ。少年としたら、あんな扱いを受けたら反抗するのは当然の話なんだけど、帝にお分かりの筈も無く。。。 しかし、チャグムはあんなにナユグに惹かれていたのね。初読時にはあんまり気づいてなかった。(;^_^A あと、初読時はタルシュ憎しで、あちら側の人物をちゃんと見ていなかった。今回はとっくりと観察したよ。ではこの勢いで「天と地」にジャンプ!
いつもながらこちらの予想と異なる展開の連続が読んでいて心地いい。チャグムの孤独さの一端を共有 (?) 出来るルィンやジンの存在が読者には嬉しい。残すは『天と地の守り人』1作のみ。どんな結末でも上橋さんの書いたものなら何の疑問も持たず受け入れられそう。
チャグムの成長めざましい一冊。ヒュウゴ、セナといった新キャラも魅惑的な人物でいい。<向こう>に惹かれつつも<こちら>の皇太子であるチャグムとともにシリーズ世界の広さを見ていくのも楽しいです。
壮大で幾重にも折り重なる複雑な状況下で、チャグムが成長していくサマが目に見える物語。新たに登場したヒュウゴという人物も魅惑的だ。祖父との会話、ジンとの関係、ラウル王子との対面。シュガとの日々、そしてバルサたちとの日々。その過去の全てが、敵国で一人のチャグムを支え、助けているのも心憎い。ページをめくるたびに一歩ずつその芯が太くなり、ぶれなくなっていくのが判る。イイ男になるね、チャグム。
チャグム皇太子がタルシュ帝国への旅の中で、ヒュウガ・セナたちと出会い、異国を経験し、成長していくのが清清しいというか、勇気を貰える。父の思惑、帝国の脅威に追い詰められながらも、周りの人の支えもあり、逃げずに進んで行くのが本当にカッコいい。「それでも、誰も死なせたくない」という台詞が一番心に残った。経験し、考え、自分の足で歩くチャグムのように、私もなりたい。終わり方が…頑張れチャグム!
戦火の波がチャグムに押し寄せて飲み込む。後に続く「天と地の守人」に続く話で、残りの3冊と合わせて4冊一気に読むのが望ましい。王宮に閉じ込められていたチャグムが外の世界を再度目にします。厳しい現実を目の当たりにして、少年から青年へと脱皮していく様子が、この本の主題かな。
ひさしぶりに守人(旅人)シリーズ。やっぱり上橋さんの世界観は素晴らしい。話の筋に深くは出できていない国々も、しっかりと其所に存在している。それはもちろん、人物についても言える。若い海士がよかったなあ。上橋さんのことだから、これが布石なんだろうか、とか考えてしまうわたしは深読みしすぎ?一応児童書だし、結末は安心しながら読んでいるわたしは油断しすぎ?
まさに芳醇なファンタジー。チャグムの成長もまぶしいが、セナやヒュウゴといった脇役も血が通っていて素晴らしい。運命に翻弄され続けたチャグムは運命に戦いを挑む。新ヨゴ皇国の民の運命を背負って。新しい冒険への第一歩を踏み出したとき、ナユグもサグも混沌となりチャグムを包み込む。「あなたに、ヤルターシの恵みのあらんことを。」
旅人シリーズということで、チャグムの話。この大風呂敷をどう回収するのか楽しみな終わり方だった。若く情熱にあふれ、聡明だがまだ感情が先走り、青い印象を受けるチャグムのまっすぐな気性に誰もが惹かれる、というのはご都合主義だが、オカン目線の読者は「そうそう、うちの子はやればできるから〜」とスルーなのだ。続刊も一気読み必至。
登場人物がそれぞれに事情や思惑を持って行動している。敵であるはずのタルシュ帝国でさえ国内に抱えた問題があり、みょうに納得。根っからの悪人や不条理さのない、それぞれに言い分があり、大事なものがある。大事なもの同士がぶつかり合う中で苦悩する主人公が、新しい道を切り開いて行こうとする。国家間のスケールと、サグとナユグの世界の交錯の両方が鮮やかに描かれている。守人・旅人シリーズは続きものだけど、舞台になる国が一冊づつきちんと変わるのが面白い。
今まで、このシリーズ内の政治的、権力者的な意味での「悪役」や冷徹な人々は、女性は魅力的なのに男は小物ばっかりだな、と思ってたけどラウルの描写がすごい。圧倒的。
ホントにまぁ、このシリーズの著者、上橋さんとは何とすごい人なんでしょうか!! シリーズが進むにつれ小さな国の大きな世界(サグ & ナユグ)の物語から大きな世界の膨大な世界の物語にどんどん広げていくその手腕にまずは脱帽です。 これまでの作品はシリーズもの・・・・と言いつつも一話完結型の物語でしたが、今作は完結しきらずに To be continued..... という雰囲気たっぷりで著者は筆を置いています。 次への期待感を煽るだけ煽ってここで筆を置き、これに続く「天と地の守り人」が3巻編成。 そりゃ
気高く心やさしい少年が、人の世の汚濁に巻き込まれ、迷い悩みながらも己を曲げずにひとり立ち向かう様に、涙・涙。息をのむほどの夕焼けに照らされた嵐のあとの海、夜光砂虫で青緑色に輝く夜の海など、海の描写も魅力的。ヒュウゴ、セナ、ラウル王子など気になるキャラたちが、これからどう動くのかドキドキ。最終話を読むのが楽しみだけど、終わってしまうのが残念。
昨今ぶれるのは悪いことのように言われるが、気持ちが揺れるのは悪いことじゃない。他人の考えや知らないことを知って改めて考え決断することが出来るのはすばらしい。自分の知らないことはごまんとある。
チャグム、大人になったなあとしんみりしてしまった。潔癖すぎるゆえに父にたてつき、暗殺されそうになるけれど、その清い面を持ち続けながら新ヨゴのトップに立って欲しいところ。シリーズが終わりに近付いてきたので、どきどきだ。
国を背負い、人々の期待から逃げたがっていたチャグムが精神的に大きくなり自然と国を背負える様になっていたことに喜ぶとともに切なさを感じた。
文庫化を待とうと思ったものの、図書館で借りて読みました。チャグムは巻をおうごとに目に見えて成長していますね。少年らしい甘さ、初々しさも残しつつ、でも誰よりも自国が直面している現実を見てる。健気だなぁ、と思います。ひとつの決断をした彼の行く末を祈るばかりです。ラストシーンには胸が熱くなりました、ぐっときます。
ついに姿を現した南の強国タルシュ帝国。絶望的な国力差にチャグムがどうするのか、本当に目が離せない。シュガがいないので、タークのヒュウゴに浮気したチャグム。いいぞチャグムもっとやれ。でも湯浴みで女を撥ねつけたあたりから、本格的にBLっぽくなったぞチャグム。 「蒼路まで行くともう止まらなくなる」というのは本当だった。
チャグムがますます素敵になっている。凛と研ぎ澄まされていながら、内面には熱いものを持ち、熟慮しつつも熱い思いに走る。成長しつつある若人だ~。奇跡を起こせるのは、ただ神にすがり祈るものではなくこういうを決断したもの。と感じ祈ったジンとともに見送るだけだ。
皇太子チャグムの成長譚。父との関係に悲しみを覚え、祖父の決断に胸を打たれ、シュガの支えに涙する。それにしても、国や島の配置、季節風、食べ物、国の成り立ち、戦争の広がりまで、なんて緻密に作りこまれた物語世界なんだろうと驚愕します。完全にはまり込みました。続きが楽しみです。
チャグムはもちろんのこと、ヒュウゴやセナ、ジンなど周囲の人物がとてもすばらしく・・どんどんと読み進めてしまった。・・・ていうか、続きが気になる!!!! でも読んでしまうのは嫌だったり・・・複雑
「精霊…」以来、皇子でありながら異世界にかかわりのあるチャグムだが、今回は異世界とのあれこれというよりは国家間の争いにまつわる話となっている。新ヨゴ皇国、の元であるヨゴ皇国がちらっとでてきたり、「虚空…」の舞台となったサンガル王国、同じく「虚空…」で話に上ったタルシュ帝国など、チャグムの世界もどんどん広がってゆく。それに伴い彼の皇子としての幅というか、人間の器のようなものが成長したと思う。父帝とチャグムがわかりあえないままなのだが、このあたりは今後どのように発展していくんだろう?と、とても楽しみ。
守り人がバルサ中心の一話完結ものに対して旅人はチャグム中心の長編シリーズものになってきた。完結編の天と地でチャグムの戦いにバルサがどう関わってくるかた楽しみ。それにしても、チャグムは精霊からずいぶん成長したな。
柔らかな少年の心から強靭な青年へと成長する、過渡期のチャグムの姿が痛々しくも美しい。しかし何と言う試練!そして最後はこの八方ふさがりの状況に風穴を開けるであろう素晴らしいラストシーンだった。チャグムに幸運を!
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