椿山課長の七日間 (朝日文庫)
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椿山課長の七日間の感想・レビュー(935)
みなが支えあって生きている。老若男女問わず良いも悪いもなく人間として生きることの罪深さを知ってもなお精一杯生きていかなければいけない。そのことをとてもわかりやすく教えてくれた気がします。ただなんの期待もせずに読み始めてしまったことを勿体無く思いました。
あの世システムに、よみがえり方法、その発想が面白かった。 家族の絆を探し、それぞれが必死になるところ、感動する。 人を許すのは難しいと改めて思う。 自分も、今死んだら、きっと「よみがえりキット」持ってよみがえるな。 「人生は考えているほど長くなはい。 泣いたり憎んだり悩んだりする間に、一歩でも前へすすめ」 死者に言われると、一層重みがあった。
予備知識なしで読み始めていきなり主人公が死んでビックリでしたが、非常におもしろく読めました。男と男の約束はどんな年代でも成立するのか?
設定が細かくてすぐに物語の中に入り込めます。急死した後残したことを片付けに他の体を借りてよみがえる。椿山課長の家族;;そしてラストそりゃないよぅって思った。わかるけど、そうしちゃうんだろうけどただただ悲しい。
父を知らない五郎さんの《この世のなごりに見知らぬ父の教えを聞くことができた。死は怖くなかった》のところがいちばん泣けた。死をはさんで向かい合うさまざまなかたちの「父と子」の話、ラストにその五郎さんの、亡き父との再会をもってくるところがたまらん。
見た目が女性になったからと言って、すぐに男性と一夜を過ごそうとしたりする部分は「アンタ、いくら女の姿をしてても、中身は男だろうよ!」と突っ込みたくなるぐらい非現実的でしたが、それ以外は面白かったです。テンポ良く読めました。おじいちゃんと孫のコンビがとっても好きでした。
いいように裏切られっぱなしで、最後の方はずっと胸が痛かった。最後のカァ坊とお母さんが出会うところでは思わずうっと声が出た…。知子さんの言葉がずっしりした。愛するって、難しい。
コミカルな感じと男のかっこよさを描いているのがいかにも浅田次郎らしい。ハラハラ感やワクワク感や笑える場面がすべてある。浅田次郎らしいというよりも、プリズンホテルに近い作品です。
思いがけず死んでしまい、そしてその心残りを晴らす機会があったのならば。自分はどうするだろうね。おじいちゃんの行動が、ちょいとばっかり切なかったです。
自分が突然死んでしまったことを受け入れらない3人が、全くの別人になって規定の日数内で現世に戻って心残りを解消する。 椿山課長という人物の奥行きの深さに感心しました。 でも、気になった台詞は佐伯知子さんの 「男にふられたあとの恋愛ってね、妙にかまえるものなのよ。 みじめな思いは二度としたくないから。二度と傷つきたくないから。」 この台詞は『男女』関係なく、わかると思いますよ。
デパートのバーゲン初日で突然死してしまった椿山課長が、やり残したことを見届けるため現世に戻るという話。この世とあの世を繋ぐ中陰の世界、いわゆる冥土が、まるで自動車免許の更新のときのように描かれていて、講習を受けて反省ボタンを押せば、全ての罪がなかったことになる新解釈が面白い。現世に戻ってからは、椿山課長視点で最後まで描かれるのかと思ったら、冥土で登場した3人分の物語で、個人的には消化不良だった。仮の姿を得て知る事実は、せつなすぎる。
働き盛りの突然死という受け入れたくない現実を突拍子もない死後設定ですいすい読ませてくれる。戻りたいという願望を役人が叶えてくれるというのは面白い。ドロドロした現実もコミカルに描かれ、登場人物も感情移入しやすいが、繋がりがありすぎて御都合主義な感じはする。だが情景がありありと浮かぶ描写は流石で、やはり関係なく泣ける。ただ、どうせ御都合主義なら最後も…ちょっと救われない気持ちになってしまった。
浅田さんの描く物語は上手いなあ・・。椿山課長がデパートのセール中に急死するのはよくある話なんだけど、あの世に行く前に現世に戻ってやり直せるのもよくある話。そこに蓮ちゃん、やくざ者を交えて広がる物語は素直に面白い。そして椿山課長のお父さん、知子さん、蓮ちゃんの秘密、やくざ者の親心・・浅田さんの良さ満載。それぞれの人達が絡んでいたのはちょっとやり過ぎなのは・・気にならないほどの残念。
死後の世界がおもしろおかしく書かれていて、悲しいお話なんだけど楽しく読めました。でも後半のキャッチボールの場面でホロリとしてしまいました。
ほんの少し読んだら寝ようと思っていたが、面白くてずっと読み続けてしまった。ストーリーの面白さと、内容の深さと、どちらも満点です!
あ~もうズルイ、こういう浅田さんは。泣かせよう泣かせようとしてくるもんだから、主に電車の中が読書時間のわたしはなかなかページが進まなかった。それにしても父、武田の一本筋が通って凛としたかっこよさに比べ、椿山は存在感薄すぎてちょっと残念。そして蓮ちゃん!何ていい子なの。こんな素敵な登場人物たちが誰かを思い、感謝するために自らを顧みず無償の行動に出る、そのことがこんなにも読むものの胸を打つ。軽いタッチながら多くのものが詰まった素晴らしい作品だった。久しぶりに浅田さんらしい作品を読んだ気がした。
コミカルな味付けで少々軽い読み口に紡がれているけれど、愛し愛される事を熟慮させ、生死の意味を深く問う小説と感じた。ありがちな設定であっても浅田さんの手に掛かると、途端に深みのある洞察力豊かな物語に変貌するから不思議だ。個々の登場人物が現世への未練を軸に、不思議な繋がりを以て残された時間を交錯させ、やがて収斂されていくというストーリー。男気と優しさに溢れる椿山の父親や武田が、人生を賭してまで放つ行動力に自然と感情が揺れてしまう。優しさとは、常に孤独と背中合わせの深い情愛なのであろう。最終章の結びに再び感涙。
あの世なのにシステムはこの世的。おかげで現生にいる私にもすんなりあの世を受け入れられた。前半はある意味現実的なあの世なのに、後半の展開が現実離れした愛情物語。ホントにこんな人情溢れる人がいるのかなぁと半信半疑になってしまった。ホントにあのふたりは、こわいところに行ってしまったのだろうか
実は初、浅田次郎作品。この世に未練を残した者が数日間だけ現世に戻ってこれるという、ちょっとべたな印象の作品。でも、べたやな〜と思わされたのは最初だけで、登場人物や小説内の描写の上手さでどんどん引き込まれました。設定もユニークで、切ないながらも希望を感じさせる内容で、他の作品も読みたいと思いました。
あまりにありえないあの世のありように、はじめはちょっとひいたけど、最後はやっぱり泣かされた。相手がどう思おうと、誠実に自分の思いを貫こうとする登場人物に惹きつけられた。極楽で親に再会できることがとても救いになった。
浅田作品には必ず情ある昔の良き日本人が出てくるが、こんな人が身近にいたらと思う。この本は楽しめ、感動でき、良き本でした。
泣いた。小説に泣かされたのは久しぶり。 そして巧い。最初の数ページ読んだだけで「これはおもしろい本だ」とわかるくらい。浅田二郎さんにはまりそう。
死んだ後に、自動車の免許の書き換えに来たような役所仕事だったり、反省ボタンを押したら極楽往生、よみがえりキットなど、コミカルにかかれているけど、内容はやっぱり浅田次郎さんだなって思いました。 椿山課長と父親が向かい会うところが良かったです。
テーマは「親子の愛」と言っていいかな。死者という観点を入れることで,世の真理のようなものをうまく浮かび上がらせている。コメディタッチなのに,ちょっと泣かされる。相変わらず浅田先生は超絶のストーリーテラーだなあ。「生い立ちを嘆いている暇なんかないぞ。人生はおまえの考えているほど長くはない。泣いたり憎んだり悩んだりする間に,一歩でも前に進め。立ち止まって振り返る人間は,決して幸せにはなれないんだ」というセリフが心に響きました。
最後の描写は、死に対する恐怖を和らげるというよりむしろわたしには、生の喜びや希望を感じられる。すごいひともいるって、思った。
反省ボタンを押すだけで極楽往生出来てしまう、何だかお気楽なシステム。そんなお気楽システムにも関わらず、「邪淫の罪」という納得のいかない疑いを掛かられた椿山課長。そんな椿山課長他2名は、三者三様の現世への未練の為、反省ボタンを拒否してしまいます。3人とも未練に関しては納得するわけですが、通称「蓮ちゃん」の未練が子供なのに一番重いのが印象的です。子供は、大人が思っているほど子供ではないのではないかと読みながら思いました。椿山課長は奥さんに対してはもうちょっと怒っても良いような気もしましたが(コメントに続く)
この作者の本を読むのは初めてでした。死後のことがコミカルに書かれていてある意味救われます。生き方について問われているような...
5年ぶりに再読。魅力的な登場人物が多い中、やはり印象深かったのは主人公の父親。家族と家族以外にも注がれる無償の愛は、コミカルでケレン味たっぷりの浅田作品の真ん中でゆるがない柱となって全体を支えているように感じます。
浅田次郎にハズレなし。設定も面白いし、システムもいい。楽しんで書いたんだろうな、ということがよくわかる。後半はいろんな人のいろんな優しい気持ちがあふれていて涙が所々でにじんだ。
椿山課長の七日間の
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感想・レビュー:198件














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