サイバネティクス学者たち―アメリカ戦後科学の出発
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サイバネティクス学者たち―アメリカ戦後科学の出発の感想・レビュー(5)
1946年から行われた全10回のメイシー会議に集まった学者を中心にアメリカの社会科学の成り立ちについて述べられている。ローゼンブリュート・ウィーナー・ビゲローの統合的な概念(モデル)が、様々な事象を説明できる可能性が出てきて、サイバネティクス学者と社会科学者(人類学・心理学)たちが一連の会議を行った。マカラック・ピッツの神経網モデルやベイトソンやミードの人類学、ケーラーのゲシュタルト研究など数多くの問題が議論され、学者たちのその後の研究に影響を与えた。それらは認知科学や生態学や工学などに幅広く応用される。
20世紀は官民複合の研究所や会議に集まるエリート科学者達が企画立案する時代だった。フォン・ノイマンらが属した国政シンクタンクRANDとともに、戦後のサイバネティクス研究はメイシー会議が担う。ウィーナーを始め、シャノンの通信理論、マカラックの神経生理学、フェルスターの物理学、ミードやベイトソンの人類学の他、哲学、社会学、心理学分野の気鋭達が「精神を具体化する」目標の下にここに集まった。メンバー間の討論の中、システムを理論化を急ぐ当時の政治と学者達の葛藤が浮かび上がる。中でもベイトソンの逸脱した立場が際立つ。
12/04:はるしにゃん
12/27:thinkeroid
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