リスの窒息
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リスの窒息の感想・レビュー(317)
冷徹で計算高く狂言誘拐を企てる奔放な女子中学生と会社の社会性とかしがらみに縛られつつもなんとか解決に導こうと右往左往する大人たち、という対比が面白かった。
明晰な頭脳同士の対決、と言うのはこれまた石持さんではお馴染み。ただ、今回はどうにも片方が厭で。いくら予兆はあったとは言え、あそこまで冷酷に冷徹になれるものか、なんてことはさておくにしても、嫌悪感・気持ち悪さばかりが勝っちゃって。タイトルは最後にストンと。
有名私立中学に通う少女の狂言誘拐。身代金要求の相手は新聞社。「恐るべき子供達」に振り回される新聞社の人々。なによりも人質の命を優先させねばならないが。中間テストが終わった開放感で浮かれている少女達の人生はあっという間に一転する。その切り替えや、設定は相変わらず上手。だけどそうそう思うとおりに進まないでしょう。しかし、それを一気に読ませるのが石持さんの上手さ。最後は後味が悪いのが残念。先日読んだブックジャングルも後味が悪かった。この人にはもっと切ないけれど暖かい物語を書いてもらいたいと思う。
これはないよね?というのを読ませてしまうのが石持さん流。動機から犯行に至るまでが唐突すぎるだろうとかそんなにうまくいくはずがなかろうとか賢すぎるだろうとかいろいろあるけれど(笑)そこをぐいぐいと読ませてしまう手腕はみごとだ。
いくらいまどきの子供といってもここまで賢いかなあと思うけど。会社のほうにいろいろしがらみがあって、思うように動けないっていうところがすごく皮肉っぽかったですね。
最初から最後の展開が何となく予想がついて、そしてそのとおりに進む話。報道が明確に色分けしたのだみたいな所は、いや、そりゃ区別して報道されてなかったらそれはそれで大問題なのでは?とちょっと思った。あと細かい事だけど写真を個人所有し続けている事が妙に気になった。
アンファンテリブル…(^_^;)大人が集団で振り回されちゃってさぁ…。なまじっか頭の回るガキはコワイ。結末は自滅でしたが 彼女のその後が大変気にかかる。
読了後、苦いものがありました。頭の良すぎる中学生が、自分の策略で身を滅ぼす話。大人の犠牲になった子供を演じられれば良かったのに。(それでは話になりませんが)
とても綺麗な表紙の絵に惹かれて手に取った。 ありがちなストーリーで、少し残念だった。★名門中学に通う栞は、友人とともに狂言誘拐を企て、秋津新聞社に身代金を要求した。新聞社とは無関係な一般市民の命を救うために、身代金は払われるのか? 矢継ぎ早に送られてくる脅迫メールの内容はエスカレートし、やがて、見るに耐えない写真が添付され……。取材と報道という武器を奪われ、警察に通報できない状況で新聞社が下した決断とは? 著者渾身の犯罪小説。
面白かったです。テレビの2時間ドラマを見ているかんじ♪
大人の汚いとこ、少女の残酷なとこが描かれてますが、後読感はすっきり。心理描写があっさりだからかなぁ。
1人の女子中学生が誘拐された。身代金の請求先はとある新聞社に・・。保身にはしる新聞社社員に対し、取引を優位に進めたい犯人の思惑。石持さんらしく事件に関わってくる人には何かしらの影の部分から生じる不思議な理屈。 。 風評被害って一生付きまとうんでしょうけれども できれば 犯人のその後的な別の物語があったらなーなんて思いました。
最後の最後でタイトルに納得。理詰めで犯人も終始冷静なのがかえって怖い。狂気にとらわれた人間が理性を武器にするっていう図式が不気味なんだろうなぁ。
食べ物は、ゆっくりかんで食べましょう。じゃないと、窒息してしまいます!。。。何だかやり切れないですねぇ...
女子中学生の狂言誘拐。しかも関係のない新聞社に身代金を要求するというなんとも大胆なお話。個人的には新聞社の人間にもっと石持流の推理をバンバン働かせて欲しかった気がするwでも楽しかった。
「この国。」があまりに好みだったので、手に取ったが。何より、題名が一番巧い感じ。ちょっと感情移入できないまま、未消化でした。
狂言誘拐を企んだ女子中学生が新聞社に身代金を要求する。個人的には狂言誘拐であることを終盤まで明かさない方がサスペンスが増したのではと思った。過去の誘拐ものにはない新しい手段が描かれる点は面白い。投稿課編集室という密室で事件についてあたふたしたり、推理を巡らせる点は、クローズドサークルものを書いていた頃の石持作品に近い。絶対に必要というわけではないエロが描かれるのが最近の石持作品のお約束だが、他の作品に比べれば控えめか。
え、これで終わりなの?……詩的なタイトルに騙された!と涙で枕を濡らしたくなるような悲しみに駆られた。背景が全然描かれてないから、出来事があって役割持たされた登場人物が配置されただけに見える。通報止める係、とかね。もう少し過去の事件に迫らないのかと思いながらよんだけど全然だった。期待はずれ。残念です
女子中学生がある事をきっかけに親友の手を借りて、狂言誘拐を実行する。身代金要求先は新聞社。新聞社社員と女子中学生の攻防を描いた作品。サスペンスだけど、ホラー小説を読んだ気分です。とても狡猾で知力にとんだ女子中学生、けれども狂気に満ちた行動(ここまでやるか?!)に、大人たちは振り回される。誰も止められなかった。頭が良すぎる中学生とかいろいろ違和感のある設定もあるけど、最後までドキドキしながら読めたからサスペンスとしては良かった。石持さんの他の作品も機会がある時に読んでみようと思います。
狂言誘拐というテーマは目新しさもあったが、それ以外はいつもの石持節。まず、プロローグが事件の後でそこから回想で本編に突入、そしてエピローグでは別に無くてもいい登場人物たちのその後の報告、という形。次に、基本的に会社の一部の関係者の間でだけ進む事件。あと、主人公とその身近な二人くらい以外の行動は自分の損得勘定にのみ基づく。この辺は特に既視感が強かった。ところで石持作品で事件の解決より前に警察が介入したものってありましたっけ?まぁ、これは既視感がどうかというよりお約束だからいいんですけれどね(笑) 7点/10
いろいろと突っ込みたくなる要素はあったが、犯人の狂気っぷりが面白いなあ、と思いながら読んだ。ミステリ部分もそれなりか。主人公の最後の行動は何を表したかったんだろう。
★★★★☆ 組織の弱さにメスを振るう一少女。ただ、「一少女」じゃないよね、この子。精神がおかしい。そこまで刹那的になるのが、両親の死だけっていうのはわからない。が、新聞社の弱みを的確にとらえ、大人が子どものように翻弄される姿は小気味よいかも。実際はあり得ないけどね。
警察に通報できない状態でマスコミに持ち込まれた誘拐事件、という設定はいいんだけども、石持さんの最大の欠点ともいっていい全く共感できない異様な登場人物の思考(この場合、「犯人」役の女子中学生)がとことん邪魔をして失速。ていうかエグいわ、色々と。エグさはこの人の作品には蛇足でしかないと思うんだけれど…
一気に謎解きされるよりは良かったですが、最後の展開だけが中学生だなーと。いきなり巻き込まれたにしては新聞社はなかなかの活躍をしたのではないでしょうか。
ミステリーでは無くサスペンスでした。ある事がきっかけで狂言誘拐を企てた女子中学生。何の関係も無い女子中学生の身代金を要求された新聞社。警察に通報しちゃ駄目よー。とちゃんと釘も刺されちゃいます。さぁ身代金払うのか、それとも払わざるか。ついでに警察に通報するべきか、それとも犯人の言う事に従うべきか。大の大人が雁首揃えてうんうん唸りながらも足並み揃わずばったばた。どーすれバインダー<( ̄◇ ̄;)>とか言い出しかねない大人達の心の葛藤と保身と揚げ足取りをお楽しみ下さい。
リスの窒息の
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