女中譚
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女中譚の感想・レビュー(292)
「小さいお家」と全く雰囲気の違う小説でした。晩年のすみこの強く生きている姿が逆に物悲しく、切なくなって何とも言えない雰囲気をかもし出しているのかもしれません。個人的には文士のはなしが好き。あの微妙な関係、、が色っぽくて良かったです。
面白い。中島さんは安定感があるので安心して読める。残念なのは、林芙美子、吉屋信子、永井荷風の女中小説を知らずにこの小説を読んだことかな。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
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- 01/10
一人の女性の時空の軸に絡めた3つの物語。戦前の昭和のモダニズムもちりばめつつ、あの小説をフューチャーしてるんだ!という吃驚仕掛けが満載。それにしてもAKIHABARA・・・
「小さいお家」のイメージで読んだから、全然違う女中さんの人物像が面白かった。元になった話も読んでみたいし、中島京子さんの他の作品も読んでみたい。
それぞれ面白いのだけど、惜しむらくはわたしがその元のお話をまるで読んでいないことでした 昭和初期の歴史的背景もなんとなく分かるという程度、恥ずかしながら「昭和12年10月4日」に意味があるのかないのかすら分からない これはなんとしても元となる小説3作を読まなくては、と思う反面、後から読んでもな~というなにやらガッカリな気持ちもあって、結局のところ わたしは3作品を読むのでしょうか?今はまだ分かりませんね(苦笑)ただ、これからこの本を読もうと思われる方には先に元の3作品を読まれることをお勧めしたいです
古本購入。勢いに乗じてもう一作中島さんの本歌取り小説を。現代の秋葉のメイドカフェの常連の、昭和の時代のメイド=女中の昔語り。史実と現在、歴史と事件がない交ぜに語られるのが面白いです。そしてこれにも二・二六事件が描かれているのですよね。昭和史、勉強しなきゃもったいないなぁと思いました。本歌の三作はやっぱり未読。墨東綺譚は持ってた気がしたので探したのですが見つからなかったです…でも気になるので読んでみたいです。
中島京子さん、お書きになるものが幅広いなぁ・・・。吉屋信子も林芙美子も永井荷風も名前は知ってても読んだことのない駆け出し読書家(?)の私なので、この「女中譚」のもととなった3作を読んでみたいものです。
明治生まれの祖父母の若い頃の話を聞いた時と同じような感覚に浸りました。同じ女中さん話でも「小さいおうち」の女中さんとはずいぶん趣が違っててまた楽しかったです。
昭和初期に女給から女中になった、すみという女性の語る話。短編が3つなのだけど、そのどれもが既存の作品をモチーフにしているみたい。元の話とどう違うのか読んでみたいなあとも思った。すみは決していい人ではないけれど、したたかにでも生きていこうとする心意気は嫌いになれなかった。
昭和初期、カフェーの女給から女中になったおすみさんの自分語り。興味のあることをしながら、生きてるだけだよ。なんて言っちゃいそう。したたかだけどズルくないおすみさん、結構好きです。
中島京子制覇を目指したが、まあなんていろんなの書く人だなと、読めば読むほどその底の深さ幅の広さに感心してしまう。ものすごい知識の人。
すみという名の女性が戦前の生活をどんな風に生きてきたかを紡ぐ三つの短編。女中をしたり、ダンサーになったり、囲い者になったりでしたたかに生きた女性の話で、各短編が永井荷風などの小説へのトリビュートになっている。すみは意地悪で自己中心だけど、その毒は嫌いじゃない。
現代秋葉原のメイド喫茶に、むかし女中をしていたばあさんが現れるというのが斬新。老婆のとわず語りは戦前・戦中のあの空気感で読者の思考をいっぱいにする。どこかレトロな、けれど単なる懐古趣味には終わっていない作品。
わたしは最初の「ヒモの手紙」が一番好きです。簡単に男にだまされる愚かな女に腹を立てながら、さらにいじめたくなる衝動と倒錯した喜び。主人公が書く手紙の内容がすごいです。
3つの連作小説。終盤になるにつれ、どんどん面白さが増してきて言葉に深みを帯びてくる。あの時代を生きた人たちはすごいなあ。どんな場所でもしたたかに生き抜こうとする女と文士の初老男性のやり取りが絶妙。それを老女になった女にアキバで語らせるあたりがハイセンスだ。
「小さいおうち」よりもさらに毒が秘められている。中島京子さんってすごくあたりが柔らかく見えるんだけど一筋縄では行かぬって雰囲気がする。一番怖いタイプかも。どれも元ネタが読みたくなる。
おばあさんの若いときの話なんだけど、いい人では決して無い。でも何ていうんだろう。戦中戦後を生き抜いた人の強さを感じる。そして読んでいくうちに、自分の中にすみこを見つけてしまう。だらしなくって意地が悪くって世間をはすに構えてみているところが・・・・。後何年、何十年かして私はすみこの年になる。そのときにすみこが私の中に居ないことを望む。
読んだけど、元本を読んでみたいとまでは思えなかった。当時の時代背景が分かってたらもっと納得して読めたんだろうけど、日本史に疎い自分には2.26ぐらいしかそれも朧で、その時代背景にあまり入って行けず・・。すみさんがもっと女中の仕事に心底漬かってた人なのかと思いきや、なんか色んな世界をある意味颯爽と渡り歩いてるとことか、そら90過ぎても秋葉のメイドカフェに入り浸れる素養はあるよなと思った。
さらっと読めた。丁寧な構成や練られた文章で、読書の楽しさを味わえる一冊。ただ丁寧すぎてどっぷり世界に入るという感覚はない。著者の他の本も読んでみたい。
元ネタ本があるのは知らなかったけど、知らなくても十分楽しめました。中島作品はこれで3作目になるけど、面白いですね。今回のは『小さいおうち』を思い出しながら読みました。老婆が自分の生涯を昔語りに語る構成。似ているけど、中身はちょっと違います。昭和初期の匂いのたちこめる作品というところは共通するけど。三つの連作短編。一人で生き抜いてきた女のしたたかさを感じました。
「ヒモの話」、こんなに女を食い物にして情もないのに、女が貢ぐのをやめないって、ヒモのテクにすこしだけ感心する。「すみの話」でも出てくる、弱い女をいじめたいという女の衝動は、今のいじめにもつながるものなんだろう。
面白い。中島京子良いなぁ。もともとベースになってるお話しは読んだ事無いけど、この世界に知らず知らずのうちに引き込まれてしまう、素晴らしさ。ベースになってる話しも読みたくなったなぁ。
秋葉原のメイド喫茶で、戦前日本の東京で女中・女給をした主人公に語らせるという設定は「小さなおうち」の裏バージョン的。しかも当時の人気作家による作品へのトリビュートになっている。これも結構好きです。
ここで皆さんの感想を読んで元本があるの!?とびっくりしました。今度探してみよう。しらなくても十分楽しめました。
小さなおうちとかぶってる。お婆さんが昔の思い出を語る。女中や女給をしていた頃の勤め先の思い出、時代背景に2・26事件や戦争、帰還兵の苦悩など。エンジンも主人公は傍観者的で昭和40年代を振り返るような話だった。この作者は現代かつ主役からの視点で書けないのか。このままだと飽きがくるだろうな。この作品はすぐ忘れそうな読感でした。
元ネタ知らないけど十分楽しめた。もうちょっとボリュームがあればよかったなと思う。でも語り口調の話は物足りないくらいの方がいいのかな。スミさんはもっと面白そうなネタを持ってそうな気がして、ずっと話を聞いていたかった
直木賞受賞作の「ちいさいおうち」と対をなす作品・・・と、どこかの書評で読んだので読んでみた。メイド喫茶に通っている老婆の思い出話。林芙美子・吉屋信子・永井荷風が描いた女中話を基にしているらしいけど、荷風のみ既読で、あとは未読だったので、二重の面白さを感じられなかったのが残念。でも、原作(?)を知らなくても十分楽しめると思う。・・・が、続けて読もうとは思わない(^_^;) 一人の女中を通して、昭和初期の時代感がよく描かれているだけに、もうちょっと工夫をしてくれたら面白いんだけどな~と思った。
出だしでぐいっと引き込まれた。元ネタ本の時代の本って、チャレンジしても、どうしてもピンとこなかったけれど、現在に通じるものもたくさんあるんだろうなあ。男と女のなりたちとか。
林芙美子、吉屋信子、永井荷風それぞれの女中さんを描いた物語をベースに、中島京子自身が『FUTON』の中で創作した鶉町と、無差別殺傷事件が起きた時期の秋葉原を舞台に、戦前の女中さんの物語を再現している。『小さいおうち』のタキさんよりも、もう少し持ち崩した、でも芯の通ったすみさんの語り。時代を強く生きる、ということを考える。今のわたしたちは時代を強く生きているといえるか?
元本を読んでないのが残念。でも、知らなくても面白かった。騙されると分かっていながら惹かれる心を止められないすみが哀れ。でも、結局男から逃げたすみはしあわせだったのかな・・・。
アキバのメイドカフェで老婆の語る、かつて彼女自身がメイドだったときの話。一介の女中である主人公を通してでも日本が大きく動いていく時代の空気を感じられる。元ネタを知らなくても面白いけどちゃんと読んでみたいと思った。関係ないけど「女中たん」ていう萌えキャラはどうだろう。★★★★☆
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感想・レビュー:117件













































