ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)
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ルポ 貧困大国アメリカ II 岩波新書巻を追加
ルポ 貧困大国アメリカ II 岩波新書巻の感想・レビュー(533)
Ⅰを読んでいるときは、コーポラティズム(政府と企業の癒着主義)がアメリカを貧困に陥れる現況なのか?と思ったが、どうもそればかりではないような気がする。「国民皆保険」にしようとしても、それを邪魔しようとする少数派ではない意見がある。それにしても、いくらコストが安いからといって、電話のオペレーターを女性の囚人にやらせるとは。う~~ん、アメリカは人権擁護の国だと思っていたが、最下層の人間を奴隷化しようとしているとしか思えない。それにあまり深くものを考えない国民性も問題だ。安易にローンなどくむべきではないのに。
国民は無知であってはならない。他国の出来事と客観的に考えるのでなく、我が身に降り掛かる可能性も否定できないと、まじまじと読んでしまった。TPP参加問題しかり、混合診療の適用次第では、この国の企業が日本に入りかねないじゃないか…(政府は「対象外」と言ってるが信用できるか?)年金問題にしても、会社や保険屋の難解な説明よりも、この本で「確定拠出型」への変換意味がずっと分かり易かった。あぁ自助努力しかないのね!と… 国民は政治家の好き放題にさせてはならない。傍観していたらいつの間にか「貧困小国ニッポン」なんてルポ
'10年1月刊。サラ金化した学資ローン、崩壊する企業年金、“民営化”という名の利益追求主義で荒廃する医療現場、更生ではなく「タダ同然の労働力」の供給源と化してしまった刑務所など。1作目も含めて、全ての問題点の背景にあるのは、「政権中枢および産業資本家に連なる連中」に(結果として)奉仕する為に仕向けられた巨大な社会システム(仕掛け)の存在だ。只の口舌の徒に過ぎないオバマに米国民がなぜあんなにも熱狂したのかまるで理解できなかったが、小泉政権の本質もよく分らぬままに熱烈歓迎した我々も偉そうなことは言えないか…。
『今、最もトレンディな投資先-順調に増加する有罪判決と逮捕率が確実な利益をもたらしてくれます。急成長するこのマーケットに今すぐ投資を!』これは某投資会社が民営化された刑務所への投資を募るパンフレットの一文。受刑者は英語堪能且つ第三世界より安価な労働力として産業界に組み込まれる。利益を出す為にはこの超安価な労働力を恒常的に維持することが必要?受刑者費用の税負担の是非に関しては日本でも議論があるが刑務所を営利事業と見るのは幾ら何でも行き過ぎ。受刑者は衣食住関連費用も請求され刑期を終える頃には借金だけが膨らむ。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(3)
- 01/27
79点…アメリカの現実を突きつけられ、前作以上にショッキングな内容でした。学生や、病人、そして高齢者、弱者にたいしてこれほどまでに厳しいとは自由主義経済ってなんだろって思ってしまいました。一部の富裕層のために、多くの人を救済できる改革案が潰されるなんて酷すぎます。掲げた政策もなかなか実現できないなんて、なんだかオバマが気の毒になりました。ぜひ、続編を出してほしい本ですね。
ナイス! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ -
コメント(0)
- 01/25
企業と政府が手を結ぶ事でビジネスは拡大し、結果国民が犠牲となり貧困化する。あとがきにもあるように、コーポラティズムの問題性を著者は一番伝えたかったのだろう。政府の介入で万事解決にはならず、新たな問題も生んでしまう。国民皆保険も国民が医療を受けやすくなる分、医師の過剰労働に拍車をかける。本当にどうすればよいのか?非常に考えさせられる内容だ。前巻と同様に読み応えがあるので、じっくり読んでほしい。
前回取り上げられたテーマはオバマ政権下でむしろ悪化していた。学資ローンに追われる若者、老後の生活設計が崩れた高齢者らなど……。TPP参加によって日本も同じような状況にならないことを願う。
アメリカの医療と教育制度は崩壊している。刑務所の労働ビジネスには驚くばかりだった。異常すぎる。ただし他国の特殊事情とばかり思えないのは日本でも同様の方向に向っているからではないだろうか。1人の英雄や特定政党に丸投げしても金まみれの貪欲なしくみは変わらないということだろう。
現在のアメリカの教育、年金、医療保険、刑務所の貧困を伝える。政府と癒着した一部の企業の利益のために多くの人達が犠牲となっている。借金をすることが前提になっている社会が貧困を生みだしている一因であるとも思う。公立大学の授業料が年々上昇するとは考えられない。アメリカの格差社会を映し出した一冊。
オバマ大統領になって数年ぐらいの話。相変わらず酷いと思ったが、刑務所の待遇まで酷いとは。リーダーが変わっただけですべてがよくなるという幻想が多く語られ、民主政権になった今こそ読むべき本ではと思った。
2010年初版。ⅠからⅡへ進んだので、衝撃は小さいが、小説の中の話が実際に起きているような印象を受ける。医療崩壊、学資ローン崩壊、民営刑務所等々…。貯金を全く行わず、クレジットカードが大好きな国民性にも驚かされるが、メディア等を通じて、育てられているので仕方がないのか?日本もこうなっていくのでしょうか?年金崩壊、放射能汚染、円高、国の借金増大…。国民全体の均質的な豊かさの維持は、夢物語の世界になりつつありますね。
Ⅰも見たけどⅡはさらい衝撃的。もうどうしようもないんじゃないかと思ってしまう。しかし、また新たな希望にすがり「オバマやめろ!」と言うのではなく、「オバマを動かせ!」に自分らが動こうとする姿勢は見習わなくてはならない。少なくても、政権交代をしてしまった日本人は特に。
知識をだいぶ忘れていたので再読。この本が出版されてから約2年。はたしてアメリカは変わったのだろうか。今も膨らみ続ける財政赤字と先の見えないイラク・アフガンからの撤退。状況は昔よりもさらに悪化しているように思える。そして日本はというとTPPに参加しようと半ば強行的に議論を進めている。TPPに参加すればアメリカ型の市場原理がいままで守られてきた医療・保険・教育などにも導入される危険性が出てくる。しかし、そんなことなどマスコミではほとんど取り上げられず、偏った内容ばかりが報道されている事実。
日本も同じ方向を向いていることは確かだが、ここまで酷くはない。ただ、このような力が押し寄せてきたとき、どうやって有効に対抗・抵抗すればよいのか、今は全くわからない。弱者が連帯して泥臭く抵抗したところで、勝てるとは思えないんだよな……。 ただ、若者の代表を政治に送り込む、という手段は唯一の正当かつ有効な手段だと思えた。
本書(堤未果『ルポ 貧困大国アメリカ II』岩波新書、2010年)は貧困問題が深刻化するアメリカの現状を活写したルポタージュである。教育ローンや年金・医療保険、刑務所のREIT化など話題は多岐に渡るが、根本的な問題は共通する。それは公共セクターが担うサービスを民営化したことである。 政府の奨学金は民間学資ローンに移行していった。民間学資ローンでは金利引き上げなど営利ベースで運用するため、学資ローンで経済的に破綻する学生が急増した。医療保険や年金も民間ビジネス中心であることが貧困問題の原因になっている。 公
評判作の第二弾ということもあってあまり期待していなかったのですが、見事に裏切られました。彼女の背後にある左翼的思想には警戒しつつも、意欲的な取材を通じたルポルタージュの迫力に完全に気圧されてしまいました。市民には、政府が行うことを監視し続ける義務があり、その行為に問題があった場合は声を上げる勇気を持たなければならないということを、この本は訴えています。
教育基金、社会保障、医療保健、刑務所での労働に目を向けて、オバマ政権の「チェンジ」で一体何が変わったのかを検討している。本書の中では借金に追われる人が、実体のないものから取り立てを受ける恐怖が客観的に描写されていると思う。「チェンジ!」と叫んで誰かに任せるだけでは何も変わらない。政治と経済が一体となった強大なシステムに立ち向かうためには、1人1人が主体的に活動していくことが大切である。
日本で報道されない「米国の不都合な真実(社会問題)」についてのルポ第二弾。米国を後追いする日本なので、将来起こりうるシナリオの1つと捉えるといいかも。目線は町山智浩氏に近い。第一章:学資ローン(サリーメイ等)で返済が遅延した債権を転がしてヤミ金まがいの延滞金に膨らませて儲けるビジネス。第二章:確定給付型年金崩壊。第三章:医薬品・医療保険業界と政治の癒着による医療費負担の逆進性(低収入=高負担)、単一支払い皆保険制度潰し、2割却下の医療保険請求。第四章:オフショアより安い奴隷労働状態の囚人アウトソーシング…
ルポのことをよく知らないからかもしれないけど、読んでいて著者はこの本を書くことで何がしたいのだろうという疑問がわいてきた。こういう現状があるということを伝えるだけなのか、アメリカの現状を見て、アメリカのあとを追っている現在の日本はどうすればいいのかという問題提起をしたいのか。問題提起をしたいのならこの内容はあまりにも一方的過ぎると思う。企業や政治家が語る非現実的な長所ではなく、国民から見た長所・短所を考えていかないと、「アメリカではこういう結果になってしまったからこの制度は悪だ」という結論になりかねない。
流石アメリカやな・・・。奪うことでできた国やからね、わからんでもないな。将来の日本がこうなるかもと恐々読んだけど、大丈夫。アメリカにはないもの、日本人は持ってる。
行き過ぎた自由主義の結果がこれかー…日本にも当てはまりそうなことだらけでこわい。あぁそうか、第三世界より安い労働力は塀の中か…。この国で真の意味で「自由」を享受できる人はどれくらいいるんだろう?この国でサンデルが話題になったことは、市場を万能視する風潮に歯止めをかけると信じたい。あ、あと政治家はマニフェストではなく政治資金の出所をみて選ぶべきなんだろうな。
マスメディアが不安を煽り、それに押し出されるようにして一方向に走るため、一部の人だけが不当に得をする世の中。そんな世の中を「チェンジ」するといって当選したオバマ大統領が、結局は大量に献金した企業や団体の思惑に屈して、改革が骨抜きになる様子を伝えています。情報を読み取る大切さを痛感させられました。「アメリカという国が今つきつけられているのは、本当はもっとずっと深い部分のチェンジなのでは」という医療活動家の言葉は、そのまま日本にも当てはまる気がします。自分自身もよく考えないと…。
教育や医療まで市場原理に覆われてしまったアメリカ。借金地獄に陥った中間層の人たちを丹念にルポしている。日本も明日は我が身か。
アメリカ社会の歪みを、学資ローン、年金、医療保険、民営刑務所を切り口に掘り下げたルポ。刑務所ビジネスは発展途上国よりも安い労働力として囚人を搾取し、借金浸けにして社会復帰を阻んでおり、消滅したフロンティアを自国の社会的弱者の中に見いだすかのごときシステムは徹底した市場原理主義がもたらしたもの。この夏読んだどのディストピア小説よりも海の向こうの現実の方が恐ろしい、ってことで。
アメリカの様な国でこの学資が足りないことやあっという間にホームレスになることがあまり問題視されないのは何故だろう? アメリカのTVドラマや映画にセレブばっか出てくるのと一緒で下の方は見たくない風潮があるんだろうね
刑務所REITという言葉に固まってしまった。よそのブログにあったが、「不動産投資信託が刑務所を所有してテナントに賃貸する。刑務所は常に超満員で空室率?の心配も無く、不況期には犯罪が増え収益向上する魅力ある投資先」お金儲けの視点ではまさにそうなんだろう。彼らにとっては犯罪率の低下などどうでもいい、むしろ収益を減らす敵なのだろう。学資ローンは法律の制限を巧みに外し、気付けば破産しても免責できない借金地獄。しかし学歴がなければ職にもつけない。そして犯罪を犯せば、刑務所REITで儲ける連中が喜ぶだけ…。狂ってる。
前著と合わせて読むと満腹感倍増。貧困・格差話で脳内埋め尽くされてます。何度も感想を書いちゃ~消したんですが、どうやっても書ききれないので全略。ノートにでも書いとこ。
ざわ…ざわ…、カイジの地下世界は本当にあったんだ! しかも国家規模で。一部に金が集中しても、その人らは幸せにはなってないだろーに。まぁ金がないより幸せ率は高そうだけどさ。
刑務所ビジネスには驚いた。医療保険や年金問題はもはや他人ごとではない。一人ひとりが何か行動しなければ、そこには絶望しかない。
アメリカの教育ローンや医療制度の事について触れられていた。日本の将来の姿かもしれないと感じた。他人事にはとても思えず、自分の人生をどう歩むかを改めて考えさせられました。
中流の下の層が、大学へは行くが自分は高卒とは違い、マックジョブ(=フリーターのやるような仕事)なんかはやらないような人間である、と勘違いしているのはどこの国のことかと思った。
ルポ 貧困大国アメリカ II 岩波新書巻の
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