「対テロ戦争」とイスラム世界 (岩波新書)
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「対テロ戦争」とイスラム世界 岩波新書巻の感想・レビュー(8)
アメリカ同時多発テロと対テロ戦争の動向を追う。つい先日漸く在アフガニスタンのアメリカ軍第一陣が撤退を開始し、10年間に渡る対テロ戦争は終局に向かおうとしている。しかし、対テロ戦争が終わったことは意味しない。反米感情が高まる中での対米テロはこの先も続くだろうし、アメリカやイスラエルに敵対・反抗する勢力を「絶対悪」として合法的に潰しにかかる米の姿勢も変わらない。ここで見えたのは、イスラーム諸国の防衛理念を根底から否定しようとする合衆国の世論操作だ。あらゆる政治的暴力は、批判されなくてはならない。
「対テロ戦争」「テロリスト」などの語に含まれる政治的・正義的欺瞞を暴く!といったノリノリの内容ではない。淡々とイスラムとテロの歴史と現実を追い、実態へ迫るスタンスには大変好感が持てた。 「この語(テロリスト)を使用することは、ここ中東に置いては自分がいずれか一方の側につくことを意味する。正義と不正、善と悪、ダビデとゴリアテのどちらかではなく、向かい合う二つの戦闘員集団のいずれかなのだ。」
2002年初版。混沌とするイスラム世界の様子を分担執筆で垣間見る内容。テロリストとイスラム原理主義の定義が難しいことを指摘する。「イスラム原理主義」って何だろう?
01/14:えっぴ
06/03:八妹
「「テロリズム」はもはやテロリズムを意味しない。これは定義される概念ではなく、政治的な考案品なのだ。「テロリスト」とは、その言葉を使う側に向けて暴力を行使する者のことである。イスラエルが認めるテロリストとはイスラエルに敵対する者だけのこと、米国が認めるテロリストとは米国やその同盟国に敵対する者だけのことだ。」
08/14:こんにゃくるな
「対テロ戦争」とイスラム世界 岩波新書巻の
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感想・レビュー:5件














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