新しい文学のために (岩波新書)

新しい文学のために (岩波新書)
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文学
大江健三郎
新書

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新しい文学のために 岩波新書巻の感想・レビュー(66)

前最後に読んだ本からだいぶ経って読み終った。体調がすぐれず、「小説を書く」ということに無意味にナーバスになっていた自分は非常に勇気づけられたし、この時期に会えて本当に良かった、と強く思えた。本当は最初、『小説の方法』にチャレンジしたのだが、自分には難しすぎ、「簡易版」として紹介されていた本作をいそいそと読んだのだけれども、こちらは非常に読みやすかった。図書館から借りて読んだので、見かけたら購入したいと思う。

01/22:Ochiai Kenji
彼の著作としては非常に平易な方。

01/10:tarohana
19世紀の文学作品にいまいち没頭できないことを恨み手に取った一冊。幾つかの文学技法を取り上げ、それを「異化」という手法にまとめ上げる。既にあるものを歪曲し、再解釈する想像力をもってして辞書そのままの無機質な言葉に血を流し質感を与えるのである。如何にして言霊使いが彼ら独自の言葉を獲得していくのかという事を知るとっかかりになった一冊。他にも、同じ作品を人生の諸段階で読むことで様々なレベルで作品を享受したり、同じ作家の本を集中して読むことで彼独自の文体を知ることなど読み手の訓練方法も書かれている。

12/22:tatsuw0
s_n
読書会のために。

あらゆる作家の創作の指針となりうる方法論を無駄なく、丁寧な筆致で述べている。ヒロシマの問題に行き着くところは、この作家ならではだが、今もなお、肉を持つ読み手らへ、彼らが生きる世へのたゆまざる関心を改めて呼び起こそうとする随筆の傑作である。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 11/25

11/11:nananana452
大学のときに講義の課題で読むように言われた本。何年も前のこと。文学とはなんだろう、と迷ったとき、この本に立ち返ると、力をもらえる本です。

原理・方法論に即して文学を論じる試み。まず作品の多角的な読みの必要性を説き、ロシア・フォルマリズムの「異化」を中心にした文学の基本的あり方、受け手として異化を内面化することで個人の中に理論・文体が形成されること、想像力の働き、作者や世界のモデルとしての文学、読むことと書くことの接続、さらに神話構造にまで話は及ぶ。平たく言えば「よく読んで学んで書くことにつなげる」ということが論じられている。異化による人間の賦活を文学の役目と位置づけているようで、ややまわりくどいが健康な方法論だと思う。

10/08:つるぎ
10/07:9Z_KND
09/17:しゃん
ロシアフォルマリズムの基本概念である異化や、作品の多面的な読みということに焦点を当てている文学入門書。異化という手法の具体的作用、また方法が端的にわかった気がする。日常に埋没している事物を新しい感覚で書くことというのは、要するに自分の認識(=現実)を拡張することだろう。文学が我々に感動を与えるのは、今までになかった拡張された世界が提示されているからだろうか。入門書といえば読み方を教えるものとおもっていたが、この本は書くことが文学の方法論の真の理解に繋がるとしていてかなり新鮮だった。恐らく作家志望は必読。
ナイス!ナイス! ★​ - コメント(0) - 09/15

09/10:nokoneko
07/18:渡辺雄司
07/08:37
文学理論の素養がない人には少々難しい。しかし様々な側面から文学を客観的に見ようとする試みは面白い。

「読むことを、できうるかぎり多面的なものとする必要がある」(p.110)ということで色々な読み方/書き方が本書では紹介されている中で、多義的、ポリフォニックである事については、あまりそういう視点で意識的に小説を読んではいなかったので少し目が開かれました。(無意識にはそこで面白い/面白くないを感じていた気はしますが。)出版された88年の時点でも目新しくはないはずのあれこれを敢えてこの人が書かざるを得なかった危機感、というのはもっと考えた方がいいのかもしれない。

文学についてのミラン・クンデラの言葉、世界を問いとして理解すること、そして著者自身の、励ましということつまり既成概念を打ち破ることと破壊された概念の癒しが文学ということなんだろうなあと理解した。

04/18:kashinamu
ノーベル文学賞作家が書いた文学理論の入門書。難しいところも、わかりやすくて共感できるところもあった。文学作品について、面白かった、以上の感想、批評ができるようになりたいと思いながら読んだ。

03/30:Jokers38
01/21:makoto
11/18:えみ。
技術的講義と文学の根源的効用。著者の主張が鮮やかに展開されていて心地よい。

10/20:きくち
10/02:izzy_hrn
09/29:ナナキ
08/14:makoto
07/25:y42sora
07/24:KDD
個々の単語から文章のかたまりや小説全体に力を与えることが必要であり、そのための手法たる・日常を新鮮に捉える「異化」の話から、それには現実を歪形する能力「想像力」が必要と説き、それによって呈出される鮮やかなイメージは端的に読者への励まし・親密な手紙となり、そこから著者は小説で現わそうとした世界のほかに自身の世界観をも読み手へ送ることとなり、そのつながりは読み手・書き手の転換をも伴い、より深い世界認識を得る。さらにはこうした論理は一直線の関係ではなく密接に絡み合ってもいる。そしてそれらを神話の技術が支える。

05/23:NK
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新しい文学のために 岩波新書巻の 評価:45 感想・レビュー:15
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