自省録 (岩波文庫)
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自省録の感想・レビュー(162)
毎朝、読みかえす数少ない愛読書。善き人というのは求む心。生涯、持ち続けた信念の最たるものではないでしょうか。 皇帝である以上、人を殺す決断も迫られただろうし、その中で人間の部分を残そう残そうとした信念を色濃く感じます。自分の中でのみ築かれるもの。私は、お喋りなのでその点はしっかり区別しようと思いました。この本を手に取ると、訳者:神谷美恵子さんのまろやかな表情が浮かびます。
五賢帝に数えられるマルクス・アウレリウスの書。ストア派の考えを引き継いでおり、随所にそれがみられる。「すべては宇宙の自然に従っている」。そうした宿命を負う我々は、「あたかも君がすでに死んだ人間であるかのように、現在の瞬間が君の生涯の終局であるかのように、自然に従って余生を過ごさなくてはならない」(第7巻56節)。
哲人皇帝といわれしマルクス・アウレリウス。
全編に散りばめられてる「善き人たれ」の念は、現代の抽象的で難解になり過ぎた哲学よりも心に響くところがあった。
プラトン然りいつも思いますが、2000年も前に書かれたものとは思えない哲学感で、教科書にでも載せたほうがいいのではと思うほどです。宗教的な観点がなければなおさらと思います。
マルクス・アウレリウスが自らに言い聞かせるように書いた『自省録』。彼が本書の中で「君」に何かを命じるとき、それは彼が彼自らに命じているのである。いつ死ぬかは分からない、些事にこだわるな。安易な快楽に身を寄せるな、公共の利益にのみ自らを捧げよ。悪人がいることも仕方がない、それも宇宙の摂理なのだから…。彼のあまりにも厳格な倫理的態度というのは真似しようにもできるものではない。けれども、哲学者として生きたいという理想と皇帝であるという現実との葛藤に苦しみながらも、自らの哲学を生きたその生き方に圧巻される。
なぜもっと早く読まなかったのだろうか。 今よりこの本が必要だった時期は沢山あったのに! とは言え、出会えてよかった!また、へこたれたり、絶望したりした時に手に取りたいと思う。
実は読書メーターを始めて真っ先に登録した本の一つなのだが感想が書けずにいた。大学生の頃出会って以来、10年近く僕を励ましてくれた本。単純な「生き方の本」なら幾らでも見つけることは出来る。この書に多くの人が深い共感と励ましを感じるのは、著者アウレーリウスもまた、苦しみ、時には悪態をつき、自己の不甲斐なさを嫌悪しながらもそれでも、やるべき事に向かってゆく姿にどこか、同じようにもがき苦しみながらも前進しようとする自身を見るからなのだろう。
原則本は持たない主義なのですが、手元にある本の一つです。手元にあるがため、なかなか読まれなかった本なのですが、今回やっと読了しました。やはり、このような人を輩出するのでローマ帝国は偉大だったのでしょうね。
昔から何かある度にパラパラと読んでたのだけれど今回初通読。哲人皇帝と呼ばれるマルクス・アウレリウスの言葉だけあって、自分に厳しく、心の芯に響く。時代背景を知らなくても読めるし、彼のあまりに苦難に満ちた統治を知っていればなおさら。
国家の指導者になりたい、組織の長になりたいと思っている人にこそ読んで欲しい本。仏教哲学と一部リンクするような記述もあったが、皇帝らしい責任感溢れる記述もあって、個人主義で生きている人には同意できない部分が所々あると思う。それでも思索を好む者であれば、読んで損はない一冊であると言えよう。
読み終わった今も本棚にはしまわずいつでも捲れるようにしています。どこを捲っても必ず力強い言葉が返ってきます。生きる力をくれます。一生大事にしたい本!
ローマ帝国皇帝、マルクス・アウレリウス帝(西暦121~180)が、多忙な公務の中、自分自身にあててかいた覚え書き。 文面から崇高な理想が感じられ、読んでいて励まされます。 くり返し読むに値する書物だと思いました。
とても良かった。ひたすらストイックな言葉が続き身が締まる思い。大昔こういう生き方をした立派な人間がいたんだと思うと、読んでいて精神が安定する。自分の生き方を肯定できる。これから何度も読み返す枕頭の書になるだろう。
ストア派の代表格なだけあって、究極にストイック。常に宇宙の中の自分、自然の中の自分を意識している。この自然の中の自分という考え方は特に現代にはすごく必要なことだと思う。受け身にならずに対話するように読むと考え方が広がるように個人的には感じました。
本書の内容、ひいてはローマ皇帝の思想は以下に要約されると思う: 1.この世の出来事は全て神により引き起こされるものであり、また、物事は因果応報によって成り立っているので、悲惨な出来事にあってもそれを嘆いてはならない。 2.君自身も含め生物は遅かれ早かれ死ぬ運命にある。そのため、名誉を求めるのはむなしいこと。 3.些事にとらわれず、また他人の悪意にも悩まされず、自己のなすべきことに身をささげよ。 4.平安の避難所は自己の中にある。 5.他人のため、究極的には公益のために、人は生きるべきである。
全てのものはいずれ変化して存在しなくなってしまう。わずらわしいものはただ内心の習慣からくるものにすぎない。このように考えれることができれば、多くの苦悩や嫉妬から解放されると思う。2000年も前に、自らの人生と向かい合い、日々の苦悩と葛藤の中でこのような考え方に行きついた著者に圧巻されました。これからも繰り返し読んでいきたい本です
評価:★★★★★ 実直でストイックな皇帝が自ら省みて到った境地は、「変えられない事柄に心を動かさない」ことと、「今、現在取り組むべきことに意識を向ける」こと、か。
これを読めば、皇帝にして哲学者マルクス・アウレーリウスの素晴らしき人格に触れられる。しかしながら、訳者序にも書いてあるように、元々ひとに読ませる目的で書かれていないため、読み物として十分でない感がしました。また、ありがたーいお言葉が“ありすぎ”(笑)★★☆☆☆
古代ローマ皇帝による哲学的手記。他人の評価や自分に能力不足に悩む姿や、ギリシャ哲学ベースにした自戒は感銘を受けた。賢帝といわれた人物ですら悩んでいたということがわかって、凡人としては気が楽になった。
ここに書いてあることをひとつでも心がけられればだいぶマシな生活が送れるのに…と思うが、私は凡人なので思うだけで朝布団の中でゴロゴロしてしまう。残念だ。
マルクス独白まとめ。訳語の解釈に気をつけろ。「人生の儚さ」を繰返し嘆いているが、2000年以上忘れ去られていないじゃん。結局は同じですけど。
悩み多い、真面目な老皇帝だったんだなと思う。高潔な道徳・倫理が繰り返し説かれているけれど、裏返せばそれだけ同じことをウダウダ思い悩んでいたわけで。最後の方にでてくる「いい加減、頭で考えてばかりいないで実践しろ」というブーメランが、なんとも痛々しく、身につまされる。老いと死からの開放が何度も話題に上げられるのを読んで、死と老いの恐怖からは最後まで逃れられなかったのねと思ってしまった。単に箴言集として読んだら、本書の価値は半減してしまうと思う。なにせ「自省」録なのだから。
著者がローマ五賢帝の一人であって生涯の多くを戦場で過ごしたということを知っていると、現代の自己啓発書でもよく見るような表現でも重みが違ってくるように思う。仕事の休み時間に少しずつ読み進め、何度も力づけられる言葉に出会った。マルクス・アウレリウスが現代にいてTwitterをやっていたら・・・・・・なんてことも思ったw また読み返したい。
硬質な無常観に貫かれた本。自己責任という言葉の本質を知ることができる。使われている言葉(「自然」「宇宙」「理性」など)の定義に要注意。ストア派哲学を知らない人は、まずは巻末の解説を読んだほうがいいと思う。現代の自己啓発哲学が主張してることは、2000年前からここに書いてあった。
人生観が変わります。それほどインパクトのある心の奥底にずっしりくる言葉が投げかけられます。「あたかも1万年も生きるように振る舞うな。不可避の物が君の頭の上にかかっている。生きているうちに、許されている間に、善き人たれ」の一文が頭から離れません。
自省録の
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感想・レビュー:57件














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