インディアスの破壊についての簡潔な報告 (岩波文庫)
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インディアスの破壊についての簡潔な報告の感想・レビュー(54)
7世紀もの間ムーア人との戦いを生業としていたスペインの職業軍人達を、レコンキスタの完了後国家も持て余していたのだろう。新大陸の発見を渡りに船だと言わんばかりに無用の長物となった軍人達をコンキスタドールとして送り込み、本国での諸問題を回避したが、ただでさえムスリム諸勢力との戦争に明け暮れていた荒れくれ者達が、中央からの支配力が及ばない遠い地で、「異教徒」である先住民族に相対したらどのような事が起きるかは誰でも大方の想像は付くだろう。(長くなってしまったのでコメント欄へ続きます)
01/19:Nobor
地名に名前がつくほど現在のメヒコでは評価の高いラス・カサス神父だが、政治の前でその評価は正当になされてきたとは言いがたい。この文書を読んでおぞましさを感じつつも、では我々はこの過ちを二度と繰り返さないと言い切れるだろうか? ところでこの訳は非常に読みやすくよいものだと思うのだけれど、時代も流れましたし、できれば新訳、せめて解説はそろそろ書き直してはどうかな。名著だと思うので岩波さんお願いします。
人間が、いかなることまでしでかすものか、歴史的な証言。悪魔の所業といっても生ぬるいほどだけど、その根底にはやはりキリスト教がある。自分達と異なる文明を野蛮なものとして見下す姿勢は、進歩主義の裏返しかな。読んでいて、「銃・病原菌・鉄」やウォーラーステインの「ヨーロッパ普遍主義」を思い出した。キリスト教にも功罪あるけど、バランスシートを作ったら、やっぱ債務超過なんじゃないかな。
11/28:渡辺紘文
11/25:da1matsuoka
10/20:破れ奉行
09/26:Rudie
09/01:恣村悠人
内容、刊行後の利用のされ方、そして現代社会に対するフィードバックという点で、中学生や高校生にも、もっと読んで欲しい一冊。殺戮の描写は強烈であるが、異文化とふれあう機会の多い我々が、このスペイン人と同レベルの行いをこれから行わないとは言い切れないのだから。そしてこの書の内容や利用のされ方を知り、思想とは、教育とは、政治とは何かを考えることは、我々にとって非常に意義あることだろう。ラス・カサスの言は正しいのだろうか?否。彼の思想もまた、血こそ流れないだろうが、宗教によるインディアスの破壊とはいえないだろうか。
07/17:渡辺雄司
06/30:赤穂浩之
06/28:仁
05/23:ふぃでりお書店(@fiderio)
05/16:ゆき
帝国主義、植民地主義、また欧米中心主義といった、近代を形成した思想潮流の初期段階をうかがえる書。欲望の前に宗教的倫理観はいかに無力か、ということがわかります。その点においては、近代以後、倫理を支える柱としての宗教の信用性が無くなり、法や道徳などに人々の倫理観を維持するものが依拠していったのかなあ(少し強引か?^-^;)。現代とこの時代を比して、人の倫理観というものも他の科学同様、進歩していくことが認識できたのも、僕が本書から得た感想だったりします。まあ、ユーロセントリズムなんてろくな思潮ではないですね。
05/03:jazzfuzz
白髭三千丈的な感が否めないように思う。まあ、それは置いておいたとしても、スペイン人がアメリカにおいて残虐な行いをしたことは間違いはない。さりとて、新大陸を発見したのがスペインでなく別の旧大陸諸国だったとしても、おそらくは同じような惨劇が起こったように思う。それがおそらくは、人間の本質の恐ろしい一面であるからだ。著者は祖国を愛し、蛮行を止めさせ、祖国をさらに強く、良い国にしたかったはずだ。が、この本がスペインを追い詰める一助になり、祖国で裏切り者呼ばわりされたことを著者はどう思うだろうか。皮肉な話である。
02/14:ebi_m
3時間で読了。多少の誇張表現はあるとしても、「キリスト教徒」たちがやった事は教えとは真逆のことじゃないかと思います。一般に言われている因果応報は、ウソだということが分かります。因果応報は自然的なシステムではなく、社会的なシステムであって、それがあるとすれば、まさしくこの文書がそうだと思います。これがヨーロッパの反スペインに利用され、のちに隆盛を誇っていたスペインは、インディアスの植民地をすべて失い、没落した。スペイン人は自分で自分達の首を絞めた。けれど、滅ぼされた王国には何のケアもない不完全なシステム。
12/16:nekomaru
11/19:Tonya_Plan
11/04:ぎんしょう
10/17:うわまに
10/14:bokassa_1er
09/30:gfdjh
スペイン語で読むべきだろうけど(8種類くらい出てる様子)横着して日本語で。何百万というインディオたちの虐殺の記録。ゴールディングの描く人間性の凶悪さを絵に描いたよう。時代だから仕方ないとはいえ、ラスカサス自身もインディオの命の救済より魂の救済に重点置いてるしね。金やエメラルドを求める人間の貪欲さってこんなにすごいものなのかと。オクタビオ・パスが書いていた、メキシコ人の混血性、この虐殺を成し遂げたスペイン人と、虐殺されたインディオの混血であるということの複雑さと重みが、これを読むとよくわかります。
池澤夏樹が何度かエッセイで取り上げていたので読んでみた。本当に「簡潔な報告」として語られているところが重い。捏造扱いされて禁書になったり、逆に反スペインに利用されたり、という過程も含めてなんかもう何も変わってない。私たちは皆今もきっとこんなにも野蛮だ。
09/03:もう
人間は今も昔もやることが大差ない。自らの帰属するところと異なるグループのものたちをいともたやすく攻撃せしめる。ところで、「簡潔な報告」ではあるけれど、全体としては、よく似た記述の繰り返しとなるため、読むのにちょっとくたびれた。
07/12:tobamorycat
本当に悪魔のようなスペイン人(と一部ドイツ人)の所業がひたすら同じ内容で綴られる。ただ、これが長きにわたって反スペイン教育に使われたという事実も考慮して読むべきだろう。
05/27:しばた
03/12:mauma
03/06:学之助
インディアスの破壊についての簡潔な報告の
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感想・レビュー:18件














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