影との戦い―ゲド戦記〈1〉 (岩波少年文庫)
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影との戦い―ゲド戦記〈1〉の感想・レビュー(147)
幼いうちに読みたかったと思わせる作品。しかし、幼いうちに読んでも師や大賢人や長たちの真理に迫る言葉の意味は全く分からなかっただろう。今の自分にさえ、その真意が理解できているとは言えないかもしれない。現代人にとって『世界の均衡を崩さない』ことがどれほど難しいことか……。自然と戯れ、よく観察し、用途より存在そのものを知る、と言うことが文明人にはできなくなっているかもしれない。内容は、アースシーの世界の風景描写がほとんどを占める。地図を見ながら、物語を読み進める楽しさは他に味わったことが無かった。
ライバル視していた人物の挑発に乗り影を呼び出してしまった主人公ゲドの物語。その影に怯える日々。ぼろぼろになるまで逃げたゲド。ですがこのまま逃げてもしょうがない。と、立ち向かって逆に影を追うことに。どんどん果てへ果てへ追っていき、そしてついに影を追いつめ真の名を…。ゲドくんと一緒に冒険&成長を見守れる一冊でした。次の冒険も楽しみです。
魔法という概念がここまで重く語られているのは珍しいと思う。子供向けとは思えないほど魔法使いたちの言葉が重い。自ら河になるしかない、という言葉、励まされる。すごい名作だと思う。
ゲドはゴントの島を後にして、修行しをしながら大人という術を身につけていく。冒険をしながら彼は自分自身の影と戦うことになるのだが。影自身はゲドの弱い心そのものであり、最後には一体になることで、これを克服する。
ゲド戦記。指輪物語、ナルニアと並ぶ世界3大ファンタジー小説の一角を成す存在。ファンタジー小説ならではの魔法やドラゴンなどがでてきますが、明るい雰囲気でなくむしろ全編シリアスで少し暗い雰囲気。主人公ゲドの内面世界を追求しています。ゲドが犯した過ちに悩まされ、逃げて、立ち向かっていく姿。ジブリのゲド戦記は別物です、あれをゲド戦記と思って読み逃すのはもったいない。オリジナルは別格です。 間違いなく名作です。
いまさらながら、敬遠してたのを読んでみた。面白くて、久々に、この先どうなるんだろうってワクワクしながらページをめくる体験をした。ただ一方で、心理学もそうだけど、言語学も含めて、その辺の受け売り知識を詰め込んだような臭いが気になるのはマイナスかな。そのせいで、話半ばくらいでラストシーンが読めてしまった、「ああ、やっぱりな」って。うん、でも読んでよかった作品。訳は、「地球」が平らかどうか論争してるのが気になってしかたなかったけど、原文見てないからなんとも。
賛否両論に別れる本なんじゃないかな〜〜。とにかく描写が細かい!!! 会話よりも断然描写。主人公はありきたりなポジティブ思考なんかではなく、フラストレーションが溜まっていたり、過ちから影を落としたりして考えこむような暗い感じ。うーん、私の感想としては正直とっても面白い!!! とは言えなかったな〜もとから長編のつもりで作者が書いたのかわかりませんが、盛り上がりの場よりも淡々とした航海場面などが多く、ページを開いたら睡眠薬!笑 課題じゃなければ絶対途中で読むのdropしていたと思います。原文だからもあるけど。
昔読んだ時は派手なアクションもなくてつまらないと思ったような記憶があるけど、今読むとおもしろかった。年食って感想の変わる本はきっといい本。
初めて手にとったが、示唆に富む話で面白い。物語は人間の普遍性に迫る。魔法に関する概念は、科学技術に恩恵に預かる現代社会への警鐘にもとらえられる。世界の均衡を崩してまで大量消費を続けて便利さを求めるか。食事の描写が細かく、架空ながらも存在感あふれる動植物、飢えに苦しむ長旅。作者の筆致の豊かさで 没頭して読むことができた。
流し読みしてしまいました。なんでだろ、ゲドにあんまり魅力を感じなかったのかな?しかしこれをアニメにするのはものすごく上手に構成しないと無茶だよ。。。
「西のはての年代記」シリーズを読んでいるうちにこちらも読みたくなった。実はゲド戦記はこの第一巻しか読んだことがないので、ここから読み直すことにした。どこかで雨が降ればどこかで日照りになる、といった考え方が印象的。魔法ってのはお気楽便利なものじゃない。そのことをゲドは身をもって知ることになるという、ものすごーく真面目に魔法に取り組んでいくお話。
梨木香歩さんの裏庭や村上春樹さんのねじまき鳥と似た匂いがする。人間の奥底に共通する普遍性を書くというかなんというか。この魅力を表現する言葉が見つからないのが悔しい。でもとにかくすごい本です。
キャッチーではないし派手なストーリーでもないけど、読みやすいと思う。日常生活の端々で現れる魔法の使われ方が、ただの便利なものとしてではなく世界の理や異世界との触れ合いであることが繰り返し出てきたけど、ファンタジーらしくて素敵だった。言葉遣いはそんなに古いとは思わなかったし、確かに10歳くらいから読めそう。ずっと読んでみたいと思いながら、途中で飽きそうだと思って手を付けてなかった。でも全然退屈せずに読めました。続きも読もうとおもいます。
「自分自身の本当の姿を知る」大切さ。常に自分自身とは何か? を考えるようにしよう。 自分自身とは?? どんなことを考える人間か? どんな欲求のある人間か? なにができて、なにを不得意とする人間か? なるべく常に考えよう。
巻頭の地図をさらいながらわくわくと読みました。有名なシリーズで、いつか読まなきゃ!と身構えてましたが、そんなに重くなかったです。しっかりと構築された世界観がいい。
長いこと食わず嫌いしていたシリーズだが、そろそろ読まねばならんかなあ、と手を出した。名高い名作だけのことはある。熱狂的ファンにはなれないけどね。
対象年齢が6年生・中学生以上って書いてあった! 翻訳の問題かもしれないけれど、選ぶ単語が古くさいから、小・中学生には辛いかもしれない。テーマが深淵で示唆に富んでいるから大人の方が楽しめるかも。冒険譚としては、現代の小説に慣れている人には物足りない部分がある。外国文学にありがちな、心の機微よりも人物の外見や建造物の描写が細かいので、さらっと難関を乗り越えたように感じた。文章の感じは指輪物語、設定は少しハリー・ポッター。
自分が持っている負の部分。それは無知、嫉妬、傲慢、怯懦…。心が安定していたり、元気だったりするときはまったく現れてこない。しかし、それはいつも影のようにまとわりつき、心が弱っているとすぐに首をもたげてくる。この本は人間の存在の不確かさをまざまざと見せつけてくれる。「影との戦い」=「自分自身との戦い」。その暗くて長い過程は、読んでいる私に息苦しさを与える。負も正も引き受けて、ひとりの人となるゲド。それは自分の人生の責任をしっかりと受け止めた真の大人の姿だ。
傲慢とか嫉妬とかそういった自分の中のわだかまりが、影そのものだとあらためて気づいた。影と向き合わなければ、苦しいだけの人生が続く。子どもの頃に読みたかったと思う反面、おとなになって初めて読んで良かったとも思える。読まないで一生を過ごさなくて良かった。
ファンタジーの名作として前から気になっていたシリーズ。影を呼び出し襲われる前と後とのゲドの人格の変わりっぷりに驚かされました。苦しみの中から本質を探り、影に挑んでいくゲドの緊張がひしひしと感じられ、ラストも良かった。以前、図書館で中身をぱらぱらと見た時から予感はあったのですが、読むのにとても時間が掛かってしまい返却日というものが無かったら挫折していたかも…。でも最後まで読み、ゲドと影との決着を見届けられて良かったです。
力に目覚めたゲドは魔法を学ぶ学院に入るが、自分の能力を過信し「影」を呼び出してしまう。*大人が読んでも楽しめるけど…なんで今まで、というか子どもの頃に読んでおかなかったんだろう?人物も魅力的、物語としてもよくできていると思う。
自分から生まれた影と戦う。魔法とか、学校の雰囲気とか王道ファンタジーですんなり読めて面白かった。若いころには誰でもあるような過信や強欲や嫉妬なんかと葛藤するので、もっと若いときに読んでいたらなにか思うところも違うだろう、と思った。
中盤の長くいつまでも終わりそうにない影との戦いの閉塞感が凄まじかった。最後の戦いの少し前、ゲドがかつては理解できなかったオジオンの言葉をつぶやくのがとてもいい。結末は容易に予想できてしまう展開だけど、そこに行き着くまでの過程の収束点として、これしかないと思える。
面白かった。やはり一昔前の名作であるがゆえに、話の大筋は現在となってはひどく王道的になってしまい、最高に盛り上がるべき解決方法が読めてしまうのが残念ではあるものの、ゲドの心理描写が丹念にされており、戦いの物語というよりも成長譚として非常に面白く読むことができた。できれば、子供のころに読みたかったと思う。
ゲドが徐々に周囲に歩み寄って、その存在を受け入れられていく過程がなんだかじーんと来ました。真名という設定においてもそうだけど、自分の影と闘う場面なんかを読んでいると、結局は人間にとってもっとも大きな恐怖は自分自身なのかなぁとか。自分の内面、直視したくないもの。それを受け入れられたときに、初めてゲドは賢者に成長するに相応しい魔法使いになったのかと思ったり。どんな名作も、読まなきゃ面白さがわからない。そんな風に改めて考え至りました。
文庫化されたのでやっとこさ手に取る事ができました。映画の出来からあまり期待していなかったのですが、ファンタジーの金字塔と言われるこの作品。原作を読まずしてゲドを語る事はできん!(笑)と思い、恐る恐る挑戦です。お、面白いですよこれ・・・!!魔法使いとしての才能を秘めた青年・ゲドが、友人との確執、死、魂をむさぼり喰らう影との戦いを通して成長を遂げる様が丁寧に描かれています。なまじ力があるだけに傲慢で鼻もちならない青年だったゲドが、師匠オジオンや親友カラスノエンドウに少しずつ心を開いていく部分が好き。
影との戦い―ゲド戦記〈1〉の
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感想・レビュー:50件














ナイス!
































