トムは真夜中の庭で (岩波少年文庫 (041))
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トムは真夜中の庭で 041巻を追加
トムは真夜中の庭で 041巻の感想・レビュー(244)
久しぶりに再読。しばしの間、2つの時間を同時に生きたトム。イギリスのヴィクトリア朝時代の庭園を舞台に、現代に生きるトムの精神の成長を描く。いかにもイギリスらしい作品。
トムが過去の庭園へ行くまで、退屈でしばらく読まず放置していた。読み直したらまるで自分がトムになって庭園を歩き回るような、そんな気持ちで読めた。二つの“時”が重なる感覚、不思議なようでいてなんだか懐かしくもあった。
夜中の13時に訪れることのできる庭園。そこは何十年も前に存在していた庭だった。そこで少女と出会う。この庭園の持つ力で過去に行くのかと思っていたら、それだけではなく記憶も大いに関係していた。思い出が強いから過去にもどれるのだろう。子どもの時に読んでいたら、また違う感想なんだろうな。
再読。小学生か中学生で読んだときは、切ない話だと思ったけど、今読むと「大人になること」を理解するための話なのだと思った。「時間」の扱い方が見事で、20世紀の古典的名作と言われるのも頷ける。
親戚の棲むアパートにやってきたトムが、夜中に13回時を打つ古時計に導かれて不思議な庭園を見つける話。訳が少し読みにくかったですが、時の流れの違う庭園で出会った少女と一緒に色々なものを発見し、遊ぶ姿は読んでいて楽しかったです。最後におばさんが語った二人の様子が瑞々しくて好きです。
岩波少年文庫版はこの表紙が残念だと思うの。青い鳥文庫の表紙みたいに、いかにも最近の絵にしてしまうのもどうかと思うけど、もっと手に取りやすい表紙にして欲しい。子供の頃この表紙が気に入らなくて読まなかったんだけど、今回課題として初めて読んで、何でもっと早く読まなかったんだろうと後悔した。
13時の鐘を打つ大時計。扉を開くと現れる素晴らしい庭園。不思議な女の子との友情。どれも自分好みの設定で…。とっても素敵なお話でした。感想を書かれていた人の言葉を真似てしまうけれども、ワクワクしながらページをめくるこの心こそ、もうすでに13時の時の世界に迷い混んでしまっているのでは…本当にそう思いました。誰しもが、心にこどもを持っている。絶対に無理だけどこんな体験、憧れてしまう。いい本に出会いました。
折に触れて何度でも読み返す本。最初は英文で学生の頃読んだ。子供って実は覚えてないけどこういう体験を密かにしていて忘れちゃうんじゃないかな、と思ったりする。うち(京都市上京区)の近所にはレンガ造アポートがあって、(陰陽師で有名な晴明神社のすぐそば)ボロボロなんだけれども、ありし昔は立派だったんじゃないかという面影がどこかある。まさしくこれは「ハティとトムのお屋敷のなれのはてだ!」と変だな変だなと思ってました。調べてみるとなんとそれは明治20年にイギリス人に建てられた市電のための変電所だったんですよ。
最初は入り込みにくく、なかなか「おもしろいっ!」とは思えなかった。読むにつれて、庭で遊ぶトムが羨ましくなった。最後のセリフが印象的です。
自然豊かで季節感溢れる描写が素晴らしく、大人に内緒で遊ぶ秘密基地的なワクワク感に満ちていて引きこまれました。真夜中に打つ大時計の13時の鐘の音にひかれて、昼間にはないヴィクトリア時代の庭園へ行き、そこの少女と過ごすタイムファンタジー。大人に対するモヤモヤした子どもの気持ちや大人へと成長していく所など読み応えもあり物語の力を感じます。ラストはこうなるのでは?と察せられてしまうけど、それでも本当に心温まる読後感。児童文学と侮るなかれ。大人が読んでも満足出来る物語で大変素晴らしかった。
夜しか行けないというもどかしさが
毎日夜になるのを待ちわびるワクワク感につながって
却ってこの庭の魅力になっています。
不思議な庭へ行ける日もやがて終わり、
そこで出会ったハティとトムの別れのシーンを読んで
大人になるという寂しさを少しだけ感じました。
子どもの頃は早く大人になりたいと望むのに、
これが‘大人になる’ということなら何だか寂しすぎる・・・
でも、最後にはほんのりとした幸せ。
夢はまだまだ続いていけそうです。
児童文学だけどかなり深いよね。そして難しい。子ども読めるのかなぁ。現われたり消えたりする庭園とかトムとハティのやりとりとかは好きだったけど。あとなんとなく予想はできちゃうけど、結末が好きです。また時間があるときにゆっくり読みたいかも。
時間の中には人の想いもあれば営みもあって、本質的にはパーツパーツを切り取るような類のものではないと思う。 逆にそのようにパーツパーツで切り取ってしまうことによって、人間が本質的に体内に持っているはずの大切な何かを 「Done」 と 「To Do」に振り分けて切り捨ててしまっているような気がします。読むたびに再読のすばらしさが感じられる本。できれば、何度も再読していきたい本です。
もっと前に読みたかった本。『ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選』の後で読むとちょっとつらいけど、発表された年を考えると、やっぱり傑作ですね。
オチというか結末はもう前半くらいに分かってしまうけど、そんなのは関係ないっ! 時代を超えた友情、そして少年、少女時代の楽しさ、そして大人になっていく切なさと未来への期待がこの本には詰まっている。過去にあった庭園の美しさ、子供の遊び、感情が生き生きと描かれていて、トムやハティと一緒に遊んでいるような感覚に陥ります。うん、でもやっぱりいつまでも子供でいることはできない。気づかなかったけど、「時間がない」と私にも天使は叫んだんだろうな〜。読後感は清々しさでいっぱいです。
以前読んだ「タイムトラベラーズ・ワイフ」を思い出した。木登りやツリーハウスなど子供にはたまらないキーワードが満載。トムとハティ(とピーター)がまた庭園で遊べますように。
もっと幼い時に出会っていればと後悔するほどいい作品だった。はっとさせられるような深い文章が所々にあって、児童書と思って軽く読み始めた私の予想をいい意味で裏切ってくれた。時間ができたら原文でも読んでみたい。
夏になると必ず名前の挙がる作品で、ずっと前から知っていたのに、なんで今まで読まなかったんだろう~。本当に素晴らしい作品でした!読み終えてからずいぶんたつけれど、今でもこの表紙をみると、いくつもの時空を超えて美しい庭で遊ぶトムとハティの姿が思い浮かびます。夏休み、真夜中の大時計、不思議な庭と女の子、う~ん素敵素敵!切なく悲しい別れの後、思いがけない幸せなラストも本当に素晴らしい♪最近の本と比べると、こういう訳本は読みずらいかもしれないけれど、娘が大きくなったらぜひ読んでほしい一冊です。
(再読)トムとハティが遊んだ「庭園」の描写に心を奪われ、「なんて素敵なお庭なんだろう!!」と憧れとも羨望ともつかない想いを抱き、何度も何度も読み返していた自分の姿がページを進めるにつれて鮮明に蘇ってきました。 でもね、当時の KiKi は「時間」ということに対する感性・・・・・のようなものは、未だに育まれておらず、どちらかというとおばあさん(バーソロミュー夫人)の夢とトムの夢がたまたま一致した・・・・ぐらいの認識しかしていなかったように思います。 だいたい子供時代というものは「もう時がない」な~んてい
いきいきとした自然の描写に引き込まれ、真夜中に熱中して読み耽っていた。いつのまにか自分も13時の鐘に導かれたようだ。それぞれに時間があって、過去は戻せなくても現代があって未来がある。誰のなかにも『こども』が残っている。読んでよかった。
真夜中に裏口のドアを開けると、本当はないはずの、花の咲き乱れる昼間の庭が…。わくわくします。想像力を働かせて読み進め、最後はほっと胸をなでおろして、やっと物語の全体を理解しました。すごく良かったです。(ただトムの挿絵が…私のイメージと違う)
何気ない場面が後々の重大な伏線だったりして、そんな伏線に限ってさらっと読み流していた私は最後の種あかしのシーンで「そうだったのか!」と膝を打ちまくりでした。扉を開ければそこは異世界というシチュエーションはいくつになっても胸がときめきますが、これは子どもの頃に読んでおくべきだった!でもこのラスト、読む年代によって感じ方が違うのだろうなぁと思います。子どもの頃に読むと幸せな終わりだなぁと思っていただろうけど、年を取った今読むと時の無常さなんかを感じて切なくなったりならなかったり…
この物語を読んで、内田善美の「星の時計のリデル」を思い出した。やっぱりこうなったねというラストだったけど、安心して満足して読めた。ヴィクトリアンエイジの風俗、好きです。昔、子どもだったころ、このさし絵じゃなかったら読んでたなあ・・・。
トムは成長する。ハティはその何倍もの速さで成長する。そして私も成長する。どのくらい時間が経って読み返したとしても、この本は私を迎えてくれる気がする。私も変わって、その都度本の印象も変わるだろうけれど、その時々の感情を楽しむことができればいいなと思う
トムは真夜中の庭で 041巻の
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感想・レビュー:71件














ナイス!































